8月度例会報告

ベンチャーコミュニティー8月度例会講演報告
日 時:2019年8月29日(木)18:30~19:30
場 所:大阪産業創造館17階
テーマ:『職場は地球?世界中に拠点を持つマジシャンが語る、
                  現代を生き抜くビジネス戦略』
講 師:JONIO(ジョニオ)氏
    マジシャン
プロフィール:
0歳からマジックをはじめ、大学進学と共に拠点を地元岩国より大阪に移す。
老舗マジックバーのオーディションに最年少で合格。
マジックの全日本大会『JAPAN CUP2014』では金賞を受賞。加えて観客投票も1位
という快挙を成し遂げる。

【講演内容】エンターテイメントとビジネスの結びつきについて
2014年、JAPAN CUPで金賞を受賞されたときは、日本ではまだマジシャンが職業であるという認識がない中、約1000人がマジックでビジネスをしていた。

■当初のマジシャンの主な収入源
①マジックバー(大阪に20件、東京に30件)
②企業のパーティーなどでマジックを披露する。
 (時間にすると約20分~40分)
しかし、知名度、肩書などが明確になりづらいため相場(折り合うところ)が判りづらい。

*あるとき、ご本人が入院された際、営業に出られなくなったら収入が無くなるということに危機感を感じられ、マジックをビジネスにするための施策を色々と打ち出される。

①マジッククリエイター(B to B)
ご自身が新しいマジックを考え、そのマジックを同業に提供して収入を得る。

②イベント企画のセッティング(B to C)
例)飲食店とマジシャンとのコラボ
そのお店にマジックで集客をして、お客様にそのお店が売り出したい商品をお土産として持って帰っていただく。それによって、商品の認知度が上がる。

③雑誌の編集長
ターゲットがマジシャンではない、初のマジック専門の雑誌を創刊。
マジックを趣味とする人の数は10万人。
一般の方々に対して、より業界に対する興味を持ってもらうことが目的。

マジックを職業とするJONIO氏は最後にこのように締めくくられた。

■集中・・・得意のエリア→メインの切り口
      マジックを高めるだけ高めて行く。

■分散・・・メインの切り口はしっかりと持っておき、そこからの分散
      例)雑誌の編集やイベントの企画、マジッククリエイターなど

自分の持っている能力をどのような切り口で使うか。
それを常に考えることで新しい発想が生まれる。

**当日は、素晴らしいマジックも披露して頂き、
ベンチャーコミュニティーとしては新ジャンルの例会になった。
  
今回の例会に参加して頂いた皆様には、ビジネスモデルの創造、そして起業を目標とされておられる方々にも、とてもわかりやすい内容でご理解いただけたのが印象的でした。
(文責:和田)