1月度例会報告

ベンチャーコミュニティー第230回例会 講演概要

■日 時:2019年1月24日(木) 18:30~19:30
■場 所:大阪産業創造館17F
■講 師:坂本 達(さかもと たつ)氏  株式会社ミキハウス 社長室部長
■テーマ:「組織の中のチェンジメーカー」  
~単独自転車世界一周と家族4人の世界6大陸大冒険~
■プロフィール:1968年東京都生まれ
 7歳から11歳まで父親の仕事の関係でフランスに暮らし、そこで見たツールド・フランス(世界最大の自転車レース)に魅せられ、以来、自転車の虜に
■講演内容
・小学生時代は転校のせいもありいじめにあった。でもそんな時、父に励まされた。
・中学生の時に大阪に住む大好きなおばあちゃんを驚かせてやろうと東京から自転車で行ったのが最初の自転車による冒険である。道中で知らないおばさんがスイカを食べさせてもらったり色んな人に世話になった。
・ミキハウスは就活で2番目に行きたい会社だった。その当時は髭を生やしていたおかげで印象が強く、社長面接で合格採用された。これもご縁である。
・年に2回の業務レポートが義務付けられていたので「私の夢」として強引にビジネスに絡めて世界の子供たちにミキハウスの商品を見せる等記載して提出しつづけたところ、木村社長の英断でなんと4年3か月の有給休暇で世界一周することとなった。
 実はそのためにスポンサー集めを個人的にしていたが多くの企業に賛同してもらうことができた。
・そして、1995年9月26日会社から温かく送り出してもらい出発した。
・正直、アフリカ大陸に上陸することには躊躇した。ある村でマラリアのために40度以上の高熱で生死の境をさまよった際に村の医者から注射を打ってもらった。ところがあとで聞くと村にある殆どの注射を見ず知らずの旅行者の僕に使ってくれたことを知った。あまりのことに涙が止まらなかった。また、ある時は風貌の悪い人から食料を持っているかと聞かれ、取られるかもしれないので持っていないと嘘をついた。ところがその人が自分の食べ物を分けてくれた。その時は自分が本当に情けなかった。
・お世話になった村は水道もないところなので帰国後の活動により貯めた寄付金等で井戸掘りをして喜ばせたいと思い、再度、その地を訪問し、井戸を作った。それは住民たちが実際に自分の力を併せて掘ったものなので今も大切に使われている。
・そして、今は家族と6大陸冒険をスタートした。幸いにして妻の理解も得られ、子供たちも自転車が随分と上手になった。これらもミキハウスやご縁を頂いた皆様のお陰である。 以上。
(文責:西口 泰)