6月度例会報告

ベンチャーコミュニティー「6月度例会」講演概要

◆開催日時:2017年6月22日(木)18:30~19:30 
◆場 所:大阪産業創造館17階
◆講 師:右田 孝宣 氏(みぎた たかのぶ) 株式会社 鯖や 代表取締役 さば博士
 1974年生まれ(40歳)単身オーストラリアに料理の修行へ。現地寿司チェーン店に就職し、24歳で工場長、その後スーパーバイザーへ。27歳の時に帰国。2004年居酒屋「笑とり」オープン。居酒屋で大人気だった「鯖寿司」をもっと多くの方に食べて頂きたいという想いから、2007年にさば寿司専門店「鯖や」を設立。「とろさばを世界ブランドに!」を合言葉に、少しでも多くの方に「とろさば」の美味しさを知ってもらうアンテナショップ『とろさば料理専門店SABAR』をオープン。共感を拡げるクラウドファンディングで3店舗分の資金を個人869名から3500万円集め「とろさば料理専門店SABAR」をオープン。現在、東京、名古屋、大阪、神戸、京都、シンガポールに14店舗展開。
◆テーマ:とろさばを世界ブランドに!サバが起こした奇跡のイノベーション!
-講演内容-
・居酒屋で鯖寿司が好評だったのでその時に「鯖しかやらない!」と決めた。
・鯖寿司を売り出した頃、単価2000円で売ろうとしたところバイヤーからは必ず、あなたいくつ?、何年やってるの?、売れるわけがないと言われた。それはバイヤー自身が店の格を下げているものと思い、ある時、チラシをまいたところ1時間で100本完売し、手ごたえを掴んだ。暫くスーパーに卸していたがその内、デパートに卸したいと思いバイヤーに相談したらスーパーの取引を全部やめたら扱うと言われたのでそのようにしてデパートに卸せるようになった。
・3年前にとろ鯖料理専門店SABARをスタートしたがきっかけは友達に「右田さんしかできないこと」だと言われたから。とことん鯖に拘った。
・そして、クラウドファンティングに出会った。メリットとして①ファンづくりができる②メディア戦略となる③マーケティングができる④事前にお金と顧客を確保できる⑤情熱を資本に変換できる、そしてそれぞれの取組みで資金調達が可能となった。
・「鯖のある生活」への取組みをしたい。とろ鯖(東北産、脂質21%以上、550g以上)を世界ブランドに仕立てたい。そのために様々なツールやグッズを作成し、メディア戦略を行ってきた。
・具体的には①プレスレビュー、②他の企業との取組、③新製品、④記念日の設定(3月8日は鯖の日等)、結果として3年間で1700媒体に露出したので広告費換算で27億円に相当する。
・福井県小浜市はかつて鯖の水揚げが1200トンあったのが今や1トン未満となっており復活プロジェクトのためのクラウドファンティングにチャレンジしているので応援してほしい。鯖に拘って10年が経過したが今後の10年はアウトプットしたいと思っている。
                                    以上
(文責 西口 泰)